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プロ転向の村田が世界挑戦。高山は“逆コース”を目指す。~ボクシング連盟はプロの参入を断固拒否~
text by
前田衷Makoto Maeda
photograph byAFLO
posted2017/05/11 07:00
高山はミニマム級。日本人として初めて主要4団体(WBA・WBC・IBF・WBO)で世界戴冠を果たした。
ロンドン五輪金メダリストからプロ転向した村田諒太がいよいよ世界タイトル戦のリングに立つことになったが、その一方で誰もがあ然としたのが、村田と逆コースを行こうという高山勝成の決断。WBO世界ミニマム級の現役王者だったが、タイトルを返上して引退し、今後は東京五輪での活躍を目指すというのだ。
この世界ではアマチュアからプロへの転向が一般的で、プロからアマの頂点・五輪を狙うなど日本では例がない。だからこそメディアもこのニュースに飛びついたのである。
今やプロの世界王者は濫造が祟って価値が落ちた。一方、4年に一度開催で男女合わせても13個しか用意されていない五輪の金メダルがいかに魅力的かは、村田の例を見るまでもなく明らかだ。