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日本は「3番」不在? 山田と坂本の意識は。~ホームランは4番だけの仕事ではない~
text by
石田雄太Yuta Ishida
photograph byHideki Sugiyama
posted2017/04/18 07:00
シーズンでは山田(写真)が昨季38本塁打、坂本が23本塁打だが両者とも長打力に頼らず打率、盗塁数も残せる。
史上最強の3番打者は誰か――この問いに即答できる野球好きはどのくらいいるだろう。ONはどちらも4番を打てるバッターだし、ランディ・バースもインパクトは強いものの3番としての試合出場はさほど多くない。ならば小笠原道大、秋山幸二、鈴木尚典、遡るなら張本勲、若松勉、加藤英司、もっと昔なら青田昇、榎本喜八だろうか。
WBCの準決勝、日本の3番を打ったのは青木宣親だった。4番を筒香嘉智に任せたように、3番はこの男しかいないというバッターがいなかったことが日本の打線の一つの課題だった。もちろん山田哲人、坂本勇人ら、その候補はいた。しかし準決勝で山田は1番、坂本は6番を任された。彼らは青木を押しのけるだけの信頼感を得ることができなかった。