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大先輩の高橋を感嘆させた、宇野昌磨の
4回転フリップ。~大会での世界初は
宇野だが実は……?~
text by
野口美惠Yoshie Noguchi
photograph byAtsushi Hashimoto
posted2016/09/21 09:00
4回転を数種類跳ぶことが当然となった昨今、“大技”を武器に宇野はどこまで飛躍できるか。
夏はアイスショーが目白押し。選手たちが続々と今季のプログラムを披露している。中でも“攻め”のプログラムで話題をさらっているのが宇野昌磨だ。
宇野は昨季、最終戦の4月の大会で、史上初となる4回転フリップに成功。今季は、この唯一無二の大技をショート、フリーともに入れる。4回転の本数は、4回転トウループも合わせると「ショート2本」「フリー3本」で、羽生結弦らトップ組と互角。もちろんフリップを組み込む選手は宇野しかおらず、“世界初”の勝負に挑む。
8月のアイスショーではショートを披露し、冒頭から4回転フリップに挑戦。簡単なジャンプで演技をまとめる選手も多いなか、アグレッシブさが滲んだ。