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後半戦開幕。メルセデスのチームメイト対決の行方は。~ハミルトンの時限爆弾と、ロズベルグの苦手コース~
text by
今宮純Jun Imamiya
photograph byAP/AFLO
posted2016/08/26 08:00
前半最終戦ドイツGP。ロズベルグ(右)が予選1位も、決勝はハミルトン(左)が圧勝。
いよいよ今季も後半戦。3連覇4冠がかかるルイス・ハミルトン、初タイトルに挑むニコ・ロズベルグ、独走するメルセデスのふたりも正念場だ。
ハミルトンは前半戦217点で198点のロズベルグを逆転したものの、パワーユニット(PU)の消費が激しい。PUの6つの構成要素はそれぞれ「年間5基以内」という規定があるが、ハミルトンはうち2つが既に5基目。9戦を残して6基目は必至、7基目が必要な可能性もある。その都度スタートで10グリッドダウン・ペナルティーが科せられる。
2位を争うレッドブルとフェラーリが今季競争力を高めているだけに、中位スタートからの挽回は昨年よりも苦しい。ロズベルグとの間の分厚い壁に阻まれて表彰台を逃せば、19点のリードは一気に目減りする。もう一つ、ハミルトンは前半戦にドライビング違反の警告を2回受けており、もう一度くらうとこれもグリッドダウンの対象となる。PUと合わせて二つの“時限爆弾”を抱え、攻めと守りの走りを巧く使い分けねばならない。