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3強のみにとどまらない、百花繚乱の皐月賞展望。~ルメール騎手は体がもう1つ欲しいはず~
text by
片山良三Ryozo Katayama
posted2016/04/08 06:00
弥生賞、若葉S、スプリングSと、3つのトライアルレースがそれぞれ納得のいく形で終了。皐月賞(4月17日、中山芝2000m、GI)の輪郭がようやく見えてきた。この3歳世代は特に牡馬が粒揃い。「10年に一度」の評判は大げさとしても、レベルが高い好素材が次から次に出てくるのは数年に一度、と感じたのは恐らく錯覚ではない。
きさらぎ賞を楽勝して3戦3勝。トライアルをパスして最初の1冠を狙うのがサトノダイヤモンド(栗東・池江泰寿厩舎、父ディープインパクト)だ。折り合い自在で、直線は確実に弾ける脚を使うという完璧な馬。リーディングを爆走するクリストフ・ルメール騎手が、早くから「クラシックはこの馬で戦う」と宣言したほどの素晴らしい素材がまずは主役候補になる。