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王者メルセデスの牙城に挑むフェラーリの“攻める”新車。~2強が抜けた勢力図、ホンダは?~
text by
今宮純Jun Imamiya
photograph byGetty Images
posted2016/03/11 16:30
昨年PU性能を大幅に進化させたフェラーリは今季、空力特性を高める開発に力を注いだ。
最初の合同テストが例年より遅い2月22日からバルセロナで始まった。今年は同所で4日間×2回の計8日に短縮されたため、3月20日の開幕戦、オーストラリアGPに向けて“チーム力”がキーポイントとなる。
王者メルセデスと挑戦者フェラーリは初日から予想通りハミルトンとベッテルがトップタイムを交互に塗りかえたが、メルセデス陣営は走行距離を重視。2レース相当の156周(726km)でニューW07とPU(パワーユニット)106Cの信頼性を確認した。「最高のテスト初日だ」と語るハミルトンは疲れを感じさせず、昨年オフからトレーニングにボクシングを取りいれるなど、3連覇(4冠目)に向け心技体ともに充実している。