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新人ジャッジの成績。~メジャーに現れた、新人王どころか本塁打王を取りそうな超新星~
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![小川勝](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/-/img_63c0172edf1a3eec5d5017836b5eb9301895.jpg)
小川勝Masaru Ogawa
photograph byGetty Images
posted2017/08/02 16:30
![新人ジャッジの成績。~メジャーに現れた、新人王どころか本塁打王を取りそうな超新星~<Number Web> photograph by Getty Images](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/3/0/350/img_3084dbc26e891b45c9a016155c2e9768118551.jpg)
ジャッジは1992年4月26日生まれの25歳。山田哲人や千賀滉大らと同い年になる。
今年の米大リーグ、球宴が終わって後半戦が始まり、ヤンキースの大物新人、アーロン・ジャッジの成績が、試合ごとに話題になっていくに違いない。現地7月18日のツインズ戦を終えて打率.313、30本塁打、67打点となっており、打率はア・リーグ8位、本塁打は1位、打点も2位タイにつけている。新人王はほとんど間違いないと思われる中、歴代新人王と比較して、ジャッジの成績の持つ意味について考えてみたい。
下のデータは2000年以降の新人王の中から、野手の新人王だけを取り上げてまとめたものだ。17年間で22人の野手が新人王を獲得しているが、その中には、歴代でも最高峰の成績を残した、注目すべき新人王がいた。'01年のアルバート・プホルス(カージナルス─現エンゼルス)だ。ドミニカ共和国出身のプホルスは16歳から米国に住み、米国の高校を出てコミュニティー・カレッジでプレーしたあと、'01年に米大リーグにデビュー、1年目から161試合に出場して打率・329、37本塁打、130打点という成績を残した。打率はナ・リーグ6位、本塁打は11位タイ、打点は5位タイだった。打撃力の総合的な指標であるOPS(出塁率+長打率)を見ると、この年のプホルスは10割を超えて「1.013」となっていた。これは、100試合以上出場した歴代の新人王の中では最高の数字である。
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