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村田諒太の完璧なるリベンジ。「ベルトは僕に必要な化粧品」~「人間的に未熟な僕には」という謙遜の心~ 

text by

二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

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photograph byHiroaki Yamaguchi

posted2017/10/31 16:30

村田諒太の完璧なるリベンジ。「ベルトは僕に必要な化粧品」~「人間的に未熟な僕には」という謙遜の心~<Number Web> photograph by Hiroaki Yamaguchi

村田本人は「泣いてない」というが、勝利の瞬間その目には光るものが。

 完璧なリベンジを成し遂げた。

 WBA世界ミドル級王座決定戦の不可解な判定負けから5カ月後のダイレクトリマッチ。村田諒太は王者アッサン・エンダムを圧倒して、世界の頂点にたどり着いた。

「自分の力がどこまであるのか半信半疑だった」前回と「自信がついた」今回の差は歴然だった。

 冷静沈着。エンダムがくっついてくればボディーを的確に当て、足を使ってくればプレスを掛けて鋭いジャブ、強い右を打ち込む。手数も多いのはこちらだ。相手に主導権も休む暇も、そして3回以降はポイントも渡さなかった。

 ガッツン。6回には自慢の右をさく裂させ、エンダムは腰を落とした。7回終了時、今まで一度もKO負けのないタフで鳴らす男からギブアップを吐かせた。普段はクールで通す村田は顔をくしゃくしゃにして、喜びを爆発させた。

この記事は雑誌『Number』の掲載記事です。
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村田諒太
アッサン・エンダム

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