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NFLの戦力均衡。
~平等施策の中でも勝ち続けるペイトリオッツ~
posted2019/02/02 15:00
text by
小川勝Masaru Ogawa
photograph by
AFLO
2018-'19年のNFLはカンファレンス決勝が行われて、NFCはラムズ、AFCはペイトリオッツが、いずれも延長戦で勝利した。ラムズは17年ぶり、ペイトリオッツは3年連続のスーパーボウル出場となった。
戦力を均衡させるさまざまな仕組みがあるNFLにあって、ペイトリオッツの成績は際立っている。スーパーボウルに出場した回数だけではなく、毎年のようにカンファレンス決勝まで勝ち残るという常勝チームであることが、NFLではいかに起こり得ないことであるか、最近のプレーオフを振り返りながら見てみよう。
'19年と'18年のカンファレンス決勝に出場したチームを見比べてみると、両方に出場したのはペイトリオッツだけだった。最近5年間のカンファレンス決勝を見れば2回以上出ているのはNFCではパッカーズ、AFCではペイトリオッツだけで、パッカーズは'15年と'17年の2回だけだが、ペイトリオッツは毎年ずっと出場している。さかのぼって見ていくと、ペイトリオッツは'12年から、カンファレンス決勝には8年連続して勝ち残っているのだ。