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青木宣親と若手4人の不思議な生活。
質問には答えても上下関係はなし。
text by
ナガオ勝司Katsushi Nagao
photograph byKyodo News
posted2019/01/20 11:30
若手の向上心を喜び、そして個性を伸ばそうとする。青木宣親のもとには自然に若手が集まる。
ヤクルトの青木宣親として。
宮本や村上が「新しい力」となれば当然、チームとしては大きい。去年、セ・リーグ2位となったチームの目標は「打倒、広島」。そして「優勝」だ。
「去年、惜しかったからと言っても(広島と)少しの差だとは思っていない。去年は去年。べつに今年、2位からスタートするわけじゃないし」
自信はあるが、過信はしない。
「2位になるぐらいの実力はある。結果は出たのだから、皆にはそれは自信にしていって欲しいと思うし、さらに優勝するためにステップしていきたい」
テスト入団同然でブルワーズに入団し、控え選手から定位置を奪取したことも、ロイヤルズで「ワールドシリーズ優勝まであと1勝」に迫ったのも、今では遠い昔のようだった。
メジャーリーガー「ノリ・アオキ」はもう、いない。
そこにいるのは東京ヤクルト・スワローズの青木宣親。今はただひたすら、どん欲に日本プロ野球の覇権を奪いにゆく――。