願わくば最後にタイトルを。

　自身の公式アカウントを通じてのツイートには「プレミアでの15年で、ありとあらゆるトロフィーを手にして、自分の中にあった目標もすべて達成できたように感じている」とあった。

　当初はGKとしてのキャリアなど考えてもいなかったのだから、なおさらだろう。プロ選手に珍しくはないが、チェフもサッカーを始めた頃はストライカー。「1人で8ゴールを決めた試合もあった」という。

　最前線から最後尾へ移ったのは9歳。GKが誰もいなかった試合で、自ら名乗り出たのがチェフだった。

　いつの時代もチーム思いで、今季最終節の翌週に37歳になるプレミア歴代ベストGKが歩んだ28年に及ぶ守護神人生。

　その功績を讃えつつ、「アーセナルのために尽力して、願わくば最後にもう1つタイトルを取りたい」との覚悟で挑む、今季の残る4カ月間での幸運を祈りたい。