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盤石の仕上がりを見せる帝京大学。
中央学院大学は主力上級生の復活なるか。 

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箱根駅伝2019取材チーム

箱根駅伝2019取材チームhakone ekiden 2019

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photograph byShunsuke Mizukami

posted2018/12/19 11:00

盤石の仕上がりを見せる帝京大学。中央学院大学は主力上級生の復活なるか。<Number Web> photograph by Shunsuke Mizukami

樋口は山下りで集大成を。

 下級生が経験値を増やせた分、あとはいかに主力の上級生たちが復活できるかにチームの浮沈がかかってくる。9月に10000mで28分39秒39をマークし、出雲1区でも区間賞争いを繰り広げた川村は全日本こそ欠場したものの、実力には川崎監督も太鼓判を押す。順当にいけば往路で主要区間を任されることになるはずだ。

 川村と高橋はともに今季の学生駅伝の1区で好走しており、仮にどちらかが1区に起用された場合はいいスタートを切れる可能性は高い。その流れを切らさず、どこまで押していけるかが大切になってくるだろう。

 また、復路では過去3大会連続で6区の山下りで好走を見せている樋口陸(4年)にも注目だ。出雲、全日本を欠場し、今季は箱根駅伝一本にかけている。「エントリーした4年生は皆、当日走る可能性が高いので、全員がキーマン」と川崎監督が語るように、山下りのスペシャリストとしての集大成を見せてほしいところだ。

高砂の起用法が最大の注目。

 そして最も気になるのが、大方の予想を覆しエントリーに滑り込んだ高砂の存在だろう。1年時から主力としてチームを引っぱってきた中心選手だけに、どこに配置されるかで他チームへ与える印象も変わってくる。区間エントリーの10人に入って来るのかどうかは、ここからの調整でコンディションを上げられるかどうかにかかっている。

「全員が区間10番以内で走ってくれれば自然とシード圏内には入ってきます。前回は『きっと走ってくれるだろう』という希望的観測での選手起用をして失敗した部分もあった。無理をすることなく、自分の足元を見極めてしっかり結果を出せるようにしたいですね」川崎監督はそう、現状を分析する。

 チームは総合5位以内を目標に掲げている。箱根駅伝では例年、前評判以上の結果を残す中央学院大学なだけに、今回も最後の最後でチームを勢いづける「川崎マジック」に期待したいところだ。

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