サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
薄味だった森保Jのベネズエラ戦。
プラス評価はセットプレーの得点。
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byTakuya Sugiyama
posted2018/11/17 11:15
試合前には、渋滞でチームバスの到着がキックオフ直前になるトラブルもあったベネズエラ戦。
森保J初陣以来のセットプレーによる得点。
ベネズエラ戦で評価できるポイントもある。セットプレーから得点を奪ったことだ。
森保監督のもとで初めて奪った得点はCKからだったが、その後はすべてオープンプレーから生まれている。流れのなかで相手のゴールをこじ開けるのはチームの強みとなるが、拮抗した展開や守備に軸足を置いてくる相手との対戦ではセットプレーの重要度が増す。ヴァイッド・ハリルホジッチ元監督がトレーニングに時間を割かず、西野朗前監督も詰め切れなかったセットプレーは、アジアカップ以降まで視野を広げても得点パターンと呼べるものに仕上げたい。
その意味で、20日のキルギス戦は試金石となる。アジアカップのシミュレーションと位置づけられる一戦で、どのような攻撃を見せるのか。攻めることよりも守ることに力を注いでくる相手を、いかにして攻略するのか。
今度ばかりは、味付けの薄いメインディッシュは許容されない。