世界に届く、という手応えが最大の収穫。

　16チームでのグループステージに参戦し、突破し、そしてトーナメントを勝ち上がっての優勝となると、途方もない壁がいくつも待ち受けている。1年や2年で世界のトップチームに肩を並べることが難しいのはどの世界でも同じである。

　今回の勝利がいかに大きな快挙であったかはわかっているつもりだが、今後LoLが日本で浸透し、普及することを目指していくのであれば、やはりこの勝利はあくまでも通過点でしかない。

　プレーオフ終了後のインタビューでDFMの中心選手であるCeros選手は「来年もWorldsに出場する機会があれば、抽選でどこと対戦することになっても勝てるチームになって、この舞台に帰ってきたいと思います」と栄光の余韻に浸ることなく、もう一歩先を見据えていた。

　LoLは世界でもっともプレイされているeスポーツタイトルのひとつ。そういったタイトルで成績を残すことが、日本でのeスポーツ全般の普及に繋がっていくことになるだろう。スポーツである以上、何よりも結果が大切なのだ。

　まだまだ世界との差は大きいが、無理筋を通して活躍を願っているわけではない。北米の名門チームをあと一歩のところまで追い詰めた試合をみてしまうと、Worlds2018の結果以上のものを今後に期待してしまうのはしかたないのではないだろうか。