話が終わったらボールを蹴ろうBACK NUMBER
東口順昭「4年後は自分が出る」
森保JのGK争いを一歩だけリード。
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byNaoki Morita/AFLO SPORT
posted2018/10/16 07:00
日本代表のGK争いは、次のフェーズに入った。東口順昭が4年後へのレースで一歩リードしたことは紛れもない事実だ。
東口「4年後は自分が出る」
一方、「W杯の悔しさはW杯でしか晴らせない」と、4年後に向けてレギュラーを獲ることに決意を新たにした。
「4年後は自分が出るイメージでやっていきます」
東口の言葉からは、相当の決意が読み取れる。
それは4年後は36歳になり、主力選手としてW杯に挑戦するのは最後のチャンスになるかもしれないからだ。
GKというポジションは特殊だ。
1つしかポジションがなく、レギュラーが固定されると故障や怪我でもない限り、入れ替わることがほぼない。南アフリカW杯からブラジルW杯を経て、ロシアW杯まで東口や西川周作を始め、多くのGKにチャンスが与えられた。だが、結局は3大会とも川島がW杯のピッチに立った。
その監督の初戦で使われたGKは……。
レギュラーになるためには監督の信頼を勝ち取ることが必要だが、チームが始動するタイミングでのアピールは重要だ。新しい監督の下でファーストチョイスになり、初戦に出ることはレギュラー争いに向けて、少なからず影響があると思われる。実際、川島はザッケローニ監督、西野朗監督の初陣でいずれもピッチに立ち、W杯の舞台でもプレーしている。
森保監督の初陣では、東口がゴールマウスを守った。
「これで、自分がレギュラーとかは全然考えてへん。次の4年間のスタートラインに立っただけやと思います」
素っ気ないが、いいスタートを切ったことは間違いない。これを継続していくことが正GKへの道になる。