【NSBC補講I】 池田純のスポーツビジネス補講BACK NUMBER
ZOZOはプロ野球界を変えるか!?
シーズンオフに乞うご期待。
text by
池田純Jun Ikeda
photograph byKyodo News
posted2018/07/23 07:00
お騒がせ前澤社長の次なるターゲットはプロ野球?
MLBは団結して世界規模活動。
今のNPBは各球団の観客動員数による個々の球団の収益がメインのビジネスモデルですが、MLBはそこから一歩抜け出して、世界に放映権を売るビジネスモデルにMLBのリーグ全体で進化して、全体のマーケット拡大も球団数のエクスパンションも成立させています。
例えばですが、中国・韓国・台湾を巻き込んでアジアでリーグを作り、アジア全体のマーケットでのNPBのエクスパンション、そこで放映権を拡大させて収益化する、というのは1つのビジネスモデルとして考えられます。
その理念やビジョンに基づく16球団構想であれば、既存の12球団も、民意の盛り上がり次第では殻に閉じこもってばかりはいられないでしょう。
先から触れていますが、根底の障壁は、日本のプロ野球界がとてもクローズドな世界だということなのです。
NPBは多数決の世界ではない!?
プロ野球協約に「合議・議決機関としてオーナー会議及び実行委員会を、執行機関としてコミッショナーを、諮問機関として調査委員会を置く」と定められているように、合議制が採用されています。
多数決の世界ではないのです。
各球団に新規参入を認め、既存12球団の合意形成を成し遂げるためには、水面下で根回しが必要ですし、それもなかなかのハードルです。
私自身としてはこの話、夢があっていいと思っています。
参入したいと思ってくれる魅力がプロ野球にはあるということですし、もしかしたらすでに誰もが驚くような参入に向けた具体的な計画があるのかもしれません。