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全英OPに日本人が最多タイ10人参戦。
予選通過率は約22%、松山の調子は?

posted2018/07/18 07:00

 
全英OPに日本人が最多タイ10人参戦。予選通過率は約22%、松山の調子は?<Number Web> photograph by Yoichi Katsuragawa

全英オープンに参戦する日本人選手10人の中でも、エース格は不動の松山英樹。順調とは言いがたい歩みだが本番では果たして。

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桂川洋一

桂川洋一Yoichi Katsuragawa

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 まず単純に、数字への興味が湧いている。

 2018年のメジャートーナメント第3戦、全英オープンが19日に開幕する。今年の舞台はスコットランド東部、北海に面したカーヌスティゴルフリンクス。年ごとにローテーションされる数ある全英コースの中で最も北にある。

 そのカーヌスティに10人の日本人選手が登場する。

 男子メジャー大会に参戦する日本勢が二桁にのぼるのは、全英の2000年大会以来。タイガー・ウッズが2位に8打差をつけて勝った時だ。

 ウッズの圧倒的な力に万人がひれ伏した試合で、最高成績を残した日本人は米山剛で 41位。丸山茂樹と細川和彦も決勝ラウンドに進んだが、その他7人(友利勝良、佐藤信人、宮瀬博文、今野康晴、片山晋呉、水巻義典、尾崎直道)がセントアンドリュースで涙をのんだ。

 日本人選手にとって、全英オープンが身近になったのは大昔ではない。1860年に生まれた最古のゴルフトーナメントだが、1975年までに出場したのはわずか6人だった。当時の為替事情や渡航中の不便さもあり、1976年に鈴木規夫が英国で予選会を突破して本戦で10位に入ってから、日本勢の渡英事情が変わったという。

世界的に見ても日本は割り当てが多い。

 数ある出場資格のうち、日本ツアーには世界的に見ても多くが割り当てられている。

 昨年までに5人が出場を決め、あとの5人は今年に入って活躍し、カーヌスティ行きを決めた。さしずめ拠点を日本に置く“国内組”と言えるプレーヤーたちだ。

 その中でも元気なのが、今年5月のミズノオープンでツアー初優勝を飾った秋吉翔太だ。全英期間中の22日に28歳になるプロ10年目は、1月に「トップ10に入るまで髪型を丸刈りにしよう」という誓いを立て、4月にようやくその目標を達成。その約1か月後に初タイトルを手に入れた。

 6月の全米オープンにも初出場。2日間で通算19オーバーという惨憺たる成績で予選落ちしたが、世界の壁に跳ね返されてヘコむ暇もなく、翌週に帰国直後の日本ツアーで2勝目を飾った。

 出身の熊本県の“シンボル”、くまモンのイラストをボールに入れる、クマさんみたいな男は「時差ボケもありません。イギリスには『サトウのごはん』をたくさん持ってきた」と元気いっぱいで、メジャーへのリベンジに挑む。

【次ページ】 元気な“国内組”と、不振のベテランたち。

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