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全英OPに日本人が最多タイ10人参戦。
予選通過率は約22%、松山の調子は? 

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桂川洋一

桂川洋一Yoichi Katsuragawa

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posted2018/07/18 07:00

全英OPに日本人が最多タイ10人参戦。予選通過率は約22%、松山の調子は?<Number Web> photograph by Yoichi Katsuragawa

全英オープンに参戦する日本人選手10人の中でも、エース格は不動の松山英樹。順調とは言いがたい歩みだが本番では果たして。

元気な“国内組”と、不振のベテランたち。

 その秋吉を制して賞金ランキングトップで乗り込んできたのが24歳の時松隆光。さらに彼を6月の日本ツアー選手権森ビル杯で破り、悲願の初優勝を飾った市原弘大には、全英に過去2回の出場した経験がある(2016年は予選通過)。

 市原同様、小林正則と川村昌弘にはアジアンツアー参戦経験アリという共通項も。海外でのプレーは望むところでもある。

 確かに彼らは欧米ツアーのトップ選手に比べて、パワーでは劣るかもしれないが、ここ最近降雨量が少なく、乾燥し切って硬くなったカーヌスティのフェアウェイではその差がわずかでも埋まる可能性がありそう。それも全英である。

 意気揚々と乗り込んできたはずの“国内組”の一方で、昨年までに出場権を手にしていた選手たちは最近、思うような成績が残せていない。

 彼らは今季ここまで海外ツアーの試合を優先させてきた。昨年の日本オープン優勝者の資格で4年連続の出場を決めた池田勇太は、今季のトップ10入りが国内で2回だけ。

 そして前年の賞金ランキング1位、2位の資格を持つ宮里優作と小平智、さらに前年の欧州ツアーのポイントレース上位30位の権利をものにした谷原秀人は欧米のツアーメンバーとして苦しい戦いが続いている。

 宮里と谷原は欧州で来季のシードを争う戦いが続くだけに、全英でのプレーは近い将来の居場所に直結する。4月、日本人史上5人目の米ツアー王者になった小平は、その後の3カ月で予選通過は日米で1回ずつだけ。

 彼らにとってはもはや「メジャーで経験を積み重ねること」は、さほど重要ではない。賞金額やポイントの高い通過点という意識がいっそう強い。

松山英樹は直前にまさかの予選落ち。

 さて、問題は日本勢の“エース”ともいうべき松山英樹だ。

 7月上旬に日本から渡英した松山は、まずカーヌスティを訪れて練習ラウンドを行った。直後に欧州ツアーのスコティッシュオープンに参戦し、カットラインに2打足りず予選落ち。リンクスでのゴルフに慣れることを目的のひとつとしていたが、大風の吹いた決勝ラウンドに進めなかった。

 ドライビングレンジでのショットには納得めいた評価を日々下す。それがゲームになると、肩を落としてしまう。

「自分の状態もここまで落ちたので、(予選2日間で)風が吹かなくてよかった。どのくらい(正確に)打てるか分からなかったので……。全体的に今の状態じゃ厳しい」

 朝に膨らんだ期待が、午後にはしぼんでしまう日々を続けている。

【次ページ】 日本人選手の予選通過率は21.9%。

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