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西武・森友哉の正捕手定着を信じて……。
大きな批判は大きな期待の表れである。
text by
市川忍Shinobu Ichikawa
photograph byKyodo News
posted2018/06/28 11:15
オールスターのファン投票で選ばれた西武の6人。前列左から菊池、秋山、浅村、後列左から源田、山川、そして森。
森への批判は大きな期待の表れでもある。
そんな自分の経験も踏まえて、森への思いを語った。
「言われればいいと思いますよ。僕もコーチや監督、いろいろな人にいろいろなことを教えてもらって、それが財産になっています。若い時にケガ(失敗)したことは決して無駄にはなりません。
僕は新聞で悪く書かれたことはあるし、解説者の方にボロクソ言われたこともありました。
森はナイーブな一面があるのでね。そういう現実を自分でどう乗り越えていくかが大事やと思います。言われたことを飲み込んで、自分の中でどう処理するか。全く聞かへんのではなくて、自分のためになることを吸収すればいいんやないでしょうか」
森と同様、試合に出始めたばかりのころは、炭谷も多くの批判や叱責を受けたと話す。ときには、試合後にロッカーで涙を流すこともあった。
しかし裏を返せば批判は大きな期待の表れでもある。
正捕手を目指す者誰もが通る道を、森も同様にしっかりとした足取りで歩んでいる証拠ではないだろうか。
7月13日、14日のオールスターゲームはパ・リーグを代表するピッチャーのボールを受ける絶好の機会である。お祭りと呼ばれる球宴ではあるが、森にとっては後半戦へ向けての大切な準備期間となるはずだ。