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「グローブ・イップス」の恐怖とは。
国を越えて野球を仕事にする難しさ。 

text by

田中大貴

田中大貴Daiki Tanaka

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photograph byKyodo News

posted2018/06/24 11:00

「グローブ・イップス」の恐怖とは。国を越えて野球を仕事にする難しさ。<Number Web> photograph by Kyodo News

メジャーから日本に復帰した野手が軒並み数字を落とす中、青木は6月20日時点で打率.279、出塁率.372と高水準を維持。

上原浩治ですら、日本適応に苦しんでいる。

 日本史上最高峰の投手の1人、上原浩治でさえ日本球界に適応するのに苦しんでいるように見えます。

 9年間アメリカでの感覚を染み込ませてきた43歳の身体に、3カ月ほどの時間で大リーグでの9年をどう忘れさせ、またどこを、どう生かすのか。今は日本のボールが手に馴染み過ぎて、逆に難しい状況が起きているといいます。

 良い時よりも、苦しい時の方が圧倒的に多かったという上原投手の大リーグ生活。苦しく、厳しい状況を乗り越える適応力、引き出しの数には、揺るぎないものがあることは間違いありません。

 上原投手や青木選手が、今シーズンが終わる頃、今の感覚的に困難な状況をどう考え、どう打破するのか、個人的に楽しみで仕方ありません。

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