サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
武藤嘉紀が代表に滑り込めた理由。
駆け引きと、リラックスのススメ。
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byAsami Enomoto
posted2018/05/29 17:30
ドリブルのイメージが強い武藤嘉紀だが、実は空中戦も大の得意。点で合わせる能力は代表でも光るはずだ。
W杯を意識しつつも、力まずにプレーする。
日本代表は5月30日のガーナ戦のあと、現在合宿に参加しているメンバーの中から3人が外れることになる。もちろん、武藤もそうした状況が頭にはないわけではない。
「そこで試合に出たら、結果を出さないと漏れてしまう可能性もあるので、意識していないというと嘘になりますけど、でも、あまり力みすぎずにやる。やっぱり、今は力を抜いてプレー出来ていることが結果につながっているので。空回りだけはしないように、いつも通りのプレーをFWとしてやれればいいなと思っています」
マインツでゴールを立て続けに決めていた時期でも、ハリルホジッチ前監督からはあまり招集されず、ショックを受けたこともあった。ただその期間も、武藤はFWとして、1人の選手としてやれることに集中することを心がけてきた。それがシーズンの最後に実ったのだ。
代表のライバルたちに負けない、はっきりとした武器をもってロシアW杯で躍動したとしても、不思議ではないのである。