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村田諒太の初防衛戦に死角はない。
唯一の敵は「圧倒したい」欲だけ。 

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渋谷淳

渋谷淳Jun Shibuya

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photograph byHiroaki Yamaguchi

posted2018/04/13 11:30

村田諒太の初防衛戦に死角はない。唯一の敵は「圧倒したい」欲だけ。<Number Web> photograph by Hiroaki Yamaguchi

村田諒太の仕上がりに死角は見当たらない。落ち着いて試合に入ることができれば、初防衛はおのずと成功するはずだ。

現時点で死角は見当たらない。

 村田は少なくとも練習段階において「自分の距離を保つ」というテーマは十分に実行できているように見えた。スピードのあるパートナーを相手に、しっかりジャブを突き、距離を詰めすぎずにファイトする感覚を身体にしみこませた。試合2週間前のスパーリングでは、距離を取っているがゆえにカウンターもよく決まり、上々の仕上がりに見えた。

 村田は鬼門である初防衛戦のリスクを十分に理解し、そのための準備も十分にしてきたということだ。本番のリングで何が起きるか分からないという怖さはあるにせよ、現時点で死角はないように思える。

 帝拳ジムの本田明彦会長によると、村田がこの試合に勝てば、秋にラスベガスで2度目の防衛戦を行うプランがあるという。さらにその先には、3団体統一王者、ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)との統一戦など、世界的にも注目されるビッグマッチを見すえる。初防衛戦はさらなる夢を語るための第一関門。村田が冷静かつ獰猛に最初のハードルに挑む。

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