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大谷翔平、3戦連発のゴジラ超え!
本人納得の“スプラッシュ・ショット”。
posted2018/04/07 19:00
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph by
Getty Images
ゴジラ超えの3戦連発だ。
メジャーで二刀流に挑戦しているロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手が、現地時間4月6日(日本時間同7日)のオークランド・アスレチックス戦に「8番・DH」で先発出場。2回の第1打席に驚異の3戦連発となる3号本塁打を中堅越えに放った。
日本人メジャーリーガーで3戦連発はニューヨーク・ヤンキースでプレーしていた松井秀喜外野手以来、史上2人目。松井さんはメジャー2年目の2004年9月と'07年7月の2度記録しているが、ルーキーイヤーでの快記録は史上初となる。
いきなりの3試合連発弾。
日本のファンだけではない。チームメイトもメディアも、そしてスタンドのファンもこの23歳の若者に声を失った。
「ウソだろ……」
打った瞬間、試合を中継していた現地テレビの実況アナウンサーは絶句した。
スタンドでは一瞬、息を飲んだような何とも言えないどよめきが沸き起こり、それが次の瞬時には大歓声へと変わっていた。
「まず出塁することを考えて……」
いきなり6点のリードを許して迎えた2回の攻撃だった。
「何とか出塁して1点でも多く取って、後半に入っていこうと思っていたので、まず出塁することを考えて打席に入りました」
2死走者無しの場面。マウンドは開幕4戦目の登板で投手として投げ合った右腕、ダニエル・ゴセット投手。
その3球目だった。
真ん中やや外寄りに変化する151キロのツーシームを大谷の腕がしっかり伸びて力強くはじき返した。