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藤浪よ、岡本のインハイをえぐれ!
藪恵壹が解説する今季阪神の勝負所。
posted2018/04/06 07:00
![藤浪よ、岡本のインハイをえぐれ!藪恵壹が解説する今季阪神の勝負所。<Number Web> photograph by Kyodo News](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/5/b/1500wm/img_5b87369b3d24b4832dbdeae1e85d141b317129.jpg)
ルーキーイヤーから3年間二桁勝利を記録した藤浪晋太郎。あの勢いをもう一度取り戻せるか。
text by
![藪恵壹](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/-/img_63c0172edf1a3eec5d5017836b5eb9301895.jpg)
藪恵壹Keiichi Yabu
photograph by
Kyodo News
タイガースとジャイアンツの開幕3連戦、僕には今シーズンの鍵を握る選手たちが勝敗に深くかかわったように見えました。
1勝2敗と負け越したタイガースにしてみれば、痛かったのは2戦目、1点を追う8回2死一、二塁で岡本和真に浴びた3ランでした。これで事実上、勝敗が決まってしまったということもそうなんですが、岡本はこの3試合で絶対に打たせてはいけない打者だと思っていたからです。
阿部が「ベンチに控えている」巨人は手強い。
開幕前、ジャイアンツの高橋由伸監督は燦燦会という激励会の席で開幕ゲームのスターティングメンバーを発表しましたよね。
僕はこれを見た時に「阿部慎之助の名前がない」ということが一番、気になったんです。
これまでのように阿部の力に頼る部分が大きいジャイアンツというのならあまり怖くはありませんが、阿部がベンチに控えているジャイアンツというのは手強いと思ったからです。
そう考えれば、阿部の代わりに出るのは岡本なわけですから、彼を開幕からピシャッと抑えれば、ジャイアンツベンチから阿部を引っ張りだすことができる。
ところが、逆に2戦目、3戦目と岡本にホームランを打たれたことで、阿部にも刺激になったでしょうし、ジャイアンツのチーム内で層が厚くなり、相乗効果が生まれるという気がします。