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イチローと岩瀬、日米最年長の共通点。
初動負荷理論は不老不死の薬なのか?
posted2018/03/29 11:45
text by
小西斗真Toma Konishi
photograph by
Kyodo News
「初動負荷トレーニング」は、野球界の不老不死の薬なのか?
日米の野球ファンが気をもんだイチローの去就が固まった。古巣・マリナーズと契約を結んだ際に、イチローはメディアに「50歳までプレーしたいのではなく、最低でも50歳まで」と強調した。最終目標ではなく通過点だと考えているということだ。
1973年10月22日生まれの44歳。
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日本流では同学年(5月生まれ)のバートロ・コローン(レンジャーズ)が5カ月年長だが、少なくとも今季も「メジャー最年長野手」なのは間違いない。
日本球界に目を移そう。
今季の最年長は中日の岩瀬仁紀。イチローより1学年下の1974年11月10日生まれの43歳で、今季からは投手コーチ兼任となった。さて、この2人には愛知県出身、名球会員という点以外にも共通項がある。
それは取り組むトレーニングが同じであるという点だ。
中日は一軍も二軍も専用マシンを完備している。
師事するのは小山裕史(やすし)氏。鳥取市のトレーニング研究施設「ワールドウィング」といえば、ピンとくる人もいるかもしれない。
小山氏が提唱する「初動負荷理論」に基づいたトレーニングを実践している。米国在住のイチローはさすがに鳥取市を訪れることはなくなったが、シアトルやアリゾナの自宅には同施設と同じ特殊なトレーニングマシン一式をそろえている。
岩瀬が所属する中日も一軍本拠地のナゴヤドームはもちろん、二軍が戦うナゴヤ球場のトレーニングルームにも専用マシンを完備。その上で、岩瀬はシーズンオフには何度も鳥取市まで足を運び、トレーニングを継続している。
日米の「最年長選手」が同じトレーニングをしているのは偶然なのか。