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中邑真輔、レッスルマニアへの想い。
本当にすげえプロレスを見せてやれ。
posted2018/03/27 08:00
text by
堀江ガンツGantz Horie
photograph by
MediaPunch/REX/Shutterstock/AFLO
「これ以上ない、最高のかたちで『レッスルマニア』に初出場できるのは、最高にうれしいですね」
3月15日に行われた共同電話インタビューにおいて中邑真輔は、「レッスルマニア34」(現地時間4月8日、ルイジアナ州ニューオリンズ メルセデスベンツ・スーパードーム)出場への思いを、こう語り始めた。
『レッスルマニア』とは、世界最大のプロレス団体WWEの年間最大のビッグマッチ。この舞台に立つことが許されるのは、WWEスーパースターの中でも選ばれた者だけという、世界最高峰のプロレスイベントだ。
中邑はそこに、初出場でいきなりWWE王座挑戦というビッグチャンスをつかんだが、「最高のかたち」とは、それだけではない。
最強のチャレンジャーとして祭典に挑む。
中邑にとっては、WWEスーパースター30人が参加した「ロイヤルランブル」で優勝し、自らの手で「レッスルマニア」でのWWE王座への挑戦権を獲得したことにこそ大きな意味があった。
「WWEには、インターコンチネンタル、US、ユニバーサル、WWE選手権などのタイトルベルトがありますけど、きっとそれよりも『ロイヤルランブル』に優勝することの方が難易度は高いと思うんですよ。日本でいうと、『G1クライマックス』に優勝するほうが(IWGPヘビーやIWGPインターコンチネンタル王座を獲るより)難しいのと一緒。それを制して『レッスルマニア』という大舞台に行けるということは、最高の出場の仕方だと思います」
単に「レッスルマニア」出場が決まっただけではない。また、単にWWE王座への挑戦権が回ってきたわけでもない。「ロイヤルランブル」を制した“最強のチャレンジャー”として、祭典「レッスルマニア」でWWE選手権を行う。その重みを、しっかりと認識しているのだ。