ゴルフボールの転がる先BACK NUMBER
ゴルフ世界ランクで日本男子が減。
インド、中国の有望株に押され気味?
text by
桂川洋一Yoichi Katsuragawa
photograph byYoichi Katsuragawa
posted2018/03/14 07:30
10代前半の頃から注目されていたマレーシア出身のガビン・グリーン。アジアンツアーで賞金王となった実力の持ち主だ。
中国の22歳新鋭はマキロイに勝利。
インドのシャルマのほかに、今年初のマスターズ出場が近づいているのが、中国の22歳リー・ハオトンだ。最新世界ランクは40位。昨年の全英オープンで4位以内に入った(実際は3位)資格でオーガスタ行きを決めた。
リーはHSBC(香港上海銀行)のジュニアプログラムの出身で、PGAツアー・チャイナでの活躍をきっかけに、中国人として初めて米下部ウェブドットコムツアーの出場権を手にして腕を磨いた。
当時はフロリダに住み、PGAツアーのおひざ元であるTPCソーグラスでひたすらに練習に励む日々を送ったという。
一方で2016年に母国で行われた欧州ツアーで優勝。今年1月のオメガドバイデザートクラシックでは、ロリー・マキロイを破って2勝目を挙げた。ちなみにマスターズには中国からはレフティのアマチュア、リン・ユーシンも出場を決めている。
彼が優勝した昨年のアジアパシフィックアマチュア選手権は、トップ5のうち4人が中国勢だったということからも、同国で才能が芽吹き始めていることがうかがえる。
アジアンツアー賞金王に輝いたグリーン。
1995年にスタートしたアジアンツアーは昨年、賞金王に初めてマレーシア人が輝いた。リオデジャネイロ五輪にも出場したガビン・グリーンは24歳。アマチュア時代、なんと13歳のときにプロツアーに出場した経歴を持つ。
米ニューメキシコ大出身で、海外生活も長い。豪快なショットが持ち味で、粗削りな印象を持たせるが、世界ランクは170位とこれからが勝負。なお、弟のガルビンも同国ではトップアマとして知られている。