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バイエルンの退屈な1強支配にメス!
ブンデスの斬新すぎリーグ改革案。 

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遠藤孝輔

遠藤孝輔Kosuke Endo

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posted2018/03/10 11:30

バイエルンの退屈な1強支配にメス!ブンデスの斬新すぎリーグ改革案。<Number Web> photograph by Getty Images

ドルトムントを下した2017年ドイツスーパー杯、表彰式後。毎度こんなポーズを見せつけられたらバイエルンファン以外は……。

ノックアウト方式のプレーオフ導入を。

 それこそ天変地異でも起きないかぎり、絶対王者の優位性は揺らがないだろう。

 バイエルン以外のドイツ勢にハメス・ロドリゲス級のスターを引き付けるブランド力や経済力はなく、外国資本の参入などを阻んでいる50+1ルール(例外を除き、個人や企業が1クラブの株式を49%までしか保有できない規則)が存在するかぎり、パリ・サンジェルマンやマンチェスター・シティのようなリッチクラブが突如として出現することも期待できない。

 バイエルンと他クラブの間に横たわる溝が埋まらないとなると、リーグ戦をいかに盛り上げていけばいいのか。その解決策として話題になっているのがヴォルフガンク・ホルツホイザー氏による改革案だ。

 ドイツサッカー連盟の要職やレバークーゼンのマネージングディレクターを歴任し、現在はスポーツコンサルタントとして活躍する同氏は、かねてより「優勝プレーオフ」の導入を訴え続けている。理想とするのはアメリカのプロスポーツで、NBAやMLB、MLSのようにレギュラーシーズン終了後にノックアウト方式のトーナメントで年間王者を決めようという提案だ。同氏はこう主張する。

「マイスター(チャンピオン)争いの行方が面白くなるし、優秀なチームとそうではないチームのギャップを減らせる。スポーツ的な部分だけでなく、(スポンサー収入が見込める意味で)財政的な観点からもいいだろう」

欧州カップ戦を含めた過密日程が問題。

 もちろん、問題はある。その1つが過密日程だ。欧州カップ戦で最終盤まで勝ち上がっているチームにとって、試合数の増加は諸手を挙げて賛成できないはずだ。心身ともに疲労のピークを迎えているはずの選手たちを無視した、マーケティング優先のイベントと揶揄されても不思議はない。

 現時点では反対の声が大きく、レバークーゼンのルディ・フェラーSDは「リーグ戦が歪められる」と慎重な姿勢を貫く。

 ただ、バイエルンのトーマス・ミュラーが「一種の改革を推し進めるのは良いアイデア」と語れば、『Sport1』がウェブサイト上で行ったアンケートでは約30%のユーザーが賛成の意を示してもいる。

【次ページ】 名手エッフェンベルクの大改革案。

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