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バイエルンの退屈な1強支配にメス!
ブンデスの斬新すぎリーグ改革案。

posted2018/03/10 11:30

 
バイエルンの退屈な1強支配にメス!ブンデスの斬新すぎリーグ改革案。<Number Web> photograph by Getty Images

ドルトムントを下した2017年ドイツスーパー杯、表彰式後。毎度こんなポーズを見せつけられたらバイエルンファン以外は……。

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遠藤孝輔

遠藤孝輔Kosuke Endo

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 あまりにも強すぎる。ブンデスリーガ第25節終了時点で、バイエルンが2位のシャルケに勝ち点20差をつけて首位を独走しているのだ。最後に負けたのは第13節(対ボルシアMG)で、それ以降は11勝1分けと非の打ちどころがない。

 最短では第27節終了時点で、絶対王者によるリーグ6連覇が確定する。リーグ戦における最大の関心事であるはずの優勝争いは、今シーズンもドイツには事実上存在しなかった。

 バイエルンの1強支配が長引き、ブンデスリーガの魅力が薄まっているのは否定しようがない事実だ。スポーツTVチャンネル『Sport1』のセバスティアン・ミッターク記者は「バイエルンの支配によって生み出された“退屈”が、人々のリーグへの関心を低下させている」と嘆く。バイエルンのホームタウン、ミュンヘンの『Abendzeitung』紙でさえ「ブンデスリーガは、もはやエキサイティングなプロダクトではない」と言い切るほどだ。

熱狂で包まれていたスタジアムに空席が。

 昨シーズンよりリーグ全体の平均観客動員数が増えているからと言って、ファンの絶対数が増えているとも限らない。なにしろ今季の昇格クラブはホームスタジアムの規模が大きいシュツットガルトとハノーファーなのだから。むしろ空席が目に付く試合も散見されるし、ファン離れが危惧されている状況だ。

 ボルシアMGの主将を務めるラース・シュティンドルは『WELT』紙のインタビューにこう答えている。

「ヴォルフスブルクとのニーダーザクセン州ダービーで、ハノーファーのスタジアムに空席が目立ったのには驚いたよ。理由は分からない。キックオフが日曜の夜だったからかもしれない。でも、僕はハノーファーの人々がどれだけスポーツに熱狂的か知っている。リーグが誤った方向に向かわないように注意しなければいけないよ」

 リーグ全体の競争力も、一時期の“バブル”がはじけた印象が強い。今季のチャンピオンズリーグ(CL)とヨーロッパリーグ(EL)に参加したドイツの7チームで、グループステージを突破したのはバイエルンのみ。

 ドルトムントとRBライプツィヒがCL敗退後に参戦したELで16強まで勝ち上がっているのがせめてもの救いだが、他の4チームは欧州の舞台から早々と姿を消している。当然、バイエルン以外が不甲斐ないという見方もある。

【次ページ】 ノックアウト方式のプレーオフ導入を。

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