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プロレス界に「もう1人の清宮」。
ノア待望の次世代スター選手の素顔。 

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原悦生

原悦生Essei Hara

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posted2018/02/15 11:00

プロレス界に「もう1人の清宮」。ノア待望の次世代スター選手の素顔。<Number Web> photograph by Essei Hara

海外修行から帰国し、身体のサイズもひと周り大きくなり……トップを狙う清宮。

まるで新日本プロレスの若手時代の高田伸彦のように。

 清宮は子どものころテレビで見た三沢のファンだった。

 清宮は高校を卒業すると迷うことなくノアに入団した。

 2015年12月に、清宮は19歳でプロデビューした。そして何か……まだ若いのに、昭和のにおいまで漂わせているようでもあった。

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 デビューわずか数カ月で、メインイベントに引っ張り出された。当時、ノアのリングで暴れていた「鈴木軍」の大将、鈴木みのるに散々いたぶられた。

 選手としての格こそ大きく違ってはいたが、そういう相手に対して、清宮はひるむことはなく戦い続けた。

 デビュー1年足らずで、まるで「試練の何番勝負」かのように、2016年11月の「グローバル・リーグ戦」にもエントリーさせられた。

 当然、結果は7戦0勝7敗だ。

 まるで、昔、新日本プロレスの若手時代の高田伸彦(延彦)が突然、メインのリングに引っ張り出された時のような印象だった。

 こうして、デビューからの目まぐるしい1年半が過ぎていった。

海外修行で、身体を一気に大きくしてきた清宮。

 そんな清宮だったが、昨年7月から12月までの約半年間、ノアのマットを離れて、カナダに海外修行に出ることとなった。

 どんな試合をしていたのかは知らないが、過酷なトレーニングと、徹底的に食べることで体をずいぶん大きくしてきた。ローカルの小さなプロモーションが運営する試合ぐらいなら普段は雑用も少ないから、体を作る機会としてはとても適していたようだ。

 90キロだった体重は、一気に105キロになっていた。

 昨年のクリスマス前。後楽園ホールのリングに帰国したばかりの清宮が上がった時、一瞬、「誰なんだ?」と思ったファンも多かったのではないか。大きくなった清宮は、まるで別人に見えたはずだ。

【次ページ】 清宮の夢見た帰国第1戦でのタイトル奪取は消えた。

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