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石川、伊藤、平野の代表入りは確定。
実はあと2枠の候補も17歳~21歳!
text by
小川勝Masaru Ogawa
photograph byAFLO
posted2018/01/29 17:00
伊藤美誠と平野美宇の決勝戦は2人の年齢を合わせても34。日本の10代に何が起こっているのだろうか。
18歳と21歳も後に控え、とにかく若い代表に。
だが、若手の中には団体戦の代表に加えたい選手がほかにもいる。加藤美優と森さくらだ。
加藤は1999年4月生まれの18歳だが、すでに国際大会での実績は十分だ。'16年の世界ジュニア選手権でシングルス銅メダル、'16年12月に行われた'17年の世界選手権代表選考会では1位になって出場権を獲得、世界選手権では3回戦で韓国のヤン・ハウンを破ってベスト16を記録した。
日本選手権ではベスト32に終わったものの、昨年の世界選手権やワールドツアーでの成績は評価できるものだ。'18年1月の世界ランキングでは13位で、これは日本人選手としてはちょうど5番手だ。独特のサーブレシーブを出しながらの速い卓球は、1歳年下に当たる伊藤、平野にも引けを取らない。
そして森も、地道に実績を作ってきている。すでに21歳になったが、'14年の日本選手権で、福原愛を破って決勝に進出、準優勝を記録し、日本で開催された世界選手権団体戦の代表に選ばれて出場している。当時はまだ18歳だったが、スピードにあふれた積極的なフォアのドライブは威力があった。
昨年はワールドツアーのインドオープンで優勝するなど、国際大会でも成績を残して、'18年1月の世界ランキングでは17位に上昇して、日本人選手としては、加藤に次ぐポジションにつけている。
最終的にどのようなメンバーになるにせよ、女子の代表チーム、5人の顔ぶれは、これまでにないほど、若い選手が活躍するチームになりそうだ。