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蜷川実花が撮るパラリンピアンの美。
「スポーツ写真に新しい角度を」
text by
山内宏泰Hiroyasu Yamauchi
photograph byMika Ninagawa
posted2018/01/30 08:00
印象に残る蜷川実花さんの作品の数々。彼女の新たな挑戦として、被写体にパラリンピアンを選んだ。
「アスリートは試合のときがいちばんかっこいい」
『GO Journal』、創刊号は11月に発行予定。その後、年に2回の発行を予定している。今後もスポーツと、ファッションやカルチャーが交錯する誌面を目指していくのか?
「基本的にはそうです。さらにはパラスポーツの魅力や興奮そのものにも、もっと迫っていきたい。アスリートのいろんな姿をたくさん撮っていけたらいいですね。
辻選手のときは実現しなかったんですが、競技をしているさまだってもちろん撮ってみたいですよ。超望遠レンズを使って連写してみたりとか。そういう撮影はほとんどやったことがなくて、写真家としてはものすごく大きなチャレンジになりますけどね(笑)。『アスリートは試合のフィールドに立っているときがいちばんかっこいい』とも素直に思いますからね。
これまでなかった角度からスポーツとの関わりを提示するメディアでありたいので、スポーツ写真の“新しい角度”もぜひ探っていきたいです」
パラスポーツと私たちの距離をぐっと縮める媒介役を、蜷川実花と『GO Journal』は本気で担うつもりだ。
(Number938号『蜷川実花「世界はかくも多様だからおもしろい」』より)