錦織圭、頂への挑戦BACK NUMBER
最近、錦織圭が明るくなってきた!?
「ケガをして良かったと思う部分も」
text by
山口奈緒美Naomi Yamaguchi
photograph byKyodo News
posted2017/12/02 11:30
ドリームテニスで共に会場を沸かせた松岡氏と。松岡氏が錦織世代を育てたように、また錦織も若い世代を支援することになる。
『ドリームテニス』は錦織圭がいたから実現できた。
18歳での大ブレーク以降これまで、テニスとスポンサー仕事とメディア対応でいっぱいいっぱいのキャリアを過ごしてきたことは理解できる。
「ケガをして良かった」とまで言う背景には、コート内外でのいろいろなプレッシャーがキャパを超えていた事実があるようにも思える。
それならなおさら、「生きてるなあって感じることができる」場を作っていくことは自分自身のためにもなるのではないか。
『ドリームテニス』は日本に錦織圭がいたから実現できた夢のイベントである。
その開催は今年が最後だという。
これから2020年に向けての改修工事に入る有明コロシアムは1年後の使用が不可能なので、ちょうどキリも良かったのだろう。ただ、錦織にはこれに代わる何かの立ち上げに、復帰への地道なプロセスと並行して、大胆に取り組んでほしいと期待している。