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ショットクロックに16シード。四大大会は改革でどうなる?~賞金欲しさに途中棄権、ではテニスの魅力が削がれる~
text by
秋山英宏Hidehiro Akiyama
photograph byGetty Images
posted2017/12/13 07:00
21歳以下版のファイナルズでは、ヘッドセットを使った試合中のコーチング(写真はシャポバロフ)等もテスト。
四大大会の主催者によるグランドスラム評議会が11月に、2018年以降のルール変更を発表した。無気力試合防止や試合時間短縮への施策を含む、興味深い内容だ。
1回戦を途中棄権、または「プロの基準に達しないプレー」をした選手は、場合によって賞金を没収される。今年のウィンブルドンでは男子で7人が1回戦を途中棄権した。体調が万全でないのに賞金ほしさに出場、早々に途中棄権する例もあり、選手や関係者の間で“賞金だけもらいに来た”と不満がくすぶっていたが、それを受けての新ルールだ。事前に棄権を申し出た選手は賞金の半額を受け取り、ラッキールーザーに残りが与えられる。