プロ野球亭日乗BACK NUMBER
筒香嘉智がついに「何とかした」。
普段はポーカーフェイスの男が……。
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph byHideki Sugiyama
posted2017/11/03 12:40
やはり、筒香嘉智が打つことはDeNAにとって大きな意味がある。苦しんだ福岡で、今度はどんな戦いを見せてくれるだろうか。
ラミレス監督も「まさに4番の仕事をしてくれた」。
「まさに4番の仕事をしてくれた」
主砲復活を一番喜んだのは、アレックス・ラミレス監督だったかもしれない。
「昨日は調子が良くなかったけど、今日は必ずやってくれると思って信じていた」
そして筒香も確かに逆転への手応えを感じて、お立ち台でこう吠えた。
「あと2勝したら日本一。浮かれることなく気を引き締めて福岡に行きたい。日本一になって、ファンのみなさんに恩返しをしたいと思います!」
開幕3連敗から連勝して敵地に乗り込んだチームは、1958年の西鉄、'86年の西武、そして'89年の巨人といずれも連勝で日本一を手にしている。V確率100%という吉兆データも心強い。
しかし、ソフトバンクも楽天とのCSファイナルステージで、パ・リーグのチームで過去に突破率0%だった連敗スタートを喫した。そこからそのデータを覆す3連勝で勝ち上がってきたという実績もある。
9回にはDeNAの守護神・山崎康晃を満塁まで追い詰めたソフトバンクの猛攻。4番・内川もまた三遊間安打でつないで「何とかする4番」力は健在だった。
4番の勝負。まさに残り2試合はこの2人の大黒柱の働きにかかることになる。