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平野美宇のチキータが読まれた!
卓球W杯、徹底マークに見えた課題。
text by
高樹ミナMina Takagi
photograph byAFLO
posted2017/11/05 09:00
各国から厳しいマークを受けることになった平野。それはトップクラスの選手であると認められた証拠でもある。
三国志の「勝敗は兵家の常」を心の奥底に。
平野はカナダから日本に帰国後、すぐさまインドへ向かった。張本智和(JOCエリートアカデミー)とともにユースオリンピックアジア予選(11月3~5日/グレーターノイダ)に出場するためだ。
さらに翌週から2週続けてITTFワールドツアーのドイツオープン(11月7~12日/マクデブルク)とスウェーデンオープン(11月13~19日/ストックホルム)に出場。ワールドカップを含め実に4週連続大会出場という目まぐるしい日々を送る。
今回の取材で中澤コーチが平野について語る際、『三国志』にも出てくる「勝敗は兵家の常(しょうはいはへいかのつね)」という有名な故事を引用したのが印象的だった。意味するところはこうだ。
勝負事は勝つこともあれば、負けることもある。だから、たった一度の戦(試合)に敗れたからといって卑屈になることはない。負けを恐れず戦うのみである。
世界の頂点を見据え、より高みを目指そうと奮闘する平野にぴったりではないか。