フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
五輪後の現役続行と4アクセルを宣言!
羽生結弦、GP初戦は2位でも内容充実。
posted2017/10/23 16:00
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph by
Akiko Tamura
今シーズンのシニアGPシリーズは、10月20日、モスクワのロステレコム杯での開幕となった。
男子は初戦でいきなり羽生結弦の登場。
日本からも大勢のファンと報道陣が集まり、会場のメガスポルト・アリーナも応援の日の丸で埋まった。
SPで2位という予想外のスタート……。
初日のSP、羽生はショパンの『バラード第1番』の聞きなれたピアノの音色にのって演技を開始。出だしの4ループの着氷が乱れて回転不足をとられ、後半の4+3トウループの2つ目のジャンプで転倒という、予想外のスタートになった。94.85というスコアで、大きなミスなく滑ったネイサン・チェンに次いで2位という位置に立った。
9月にモントリオールで行われたオータムクラシックに次いで2戦目ではあったものの、GPシリーズの初戦という緊張はあったことを認め、「ミスはあったけれど、自分としてはそんなに悪いジャンプではないと思った。悔しい思いもありつつ、成長した点もあり、明日につながる演技。手ごたえとしては悪くなかった」と翌日に向けての意欲を口にした。
羽生が、公式試合で自身初の4ルッツに成功!
翌日のフリーでは、公式練習で何度か成功させた4ルッツに初挑戦。
『SEIMEI』のメロディに合わせて高さのある4ルッツを跳び、着氷でぐっと深く腰を落としたものの耐えた。だが足に負担が来たのか、次に予定していた4ループが3回転になった。
後半では4サルコウを降りた後、予定していた4+3トウループが2回転の単発ジャンプに。その後持ち直して、4+3トウループ、3アクセル+2トウループ、最後の3アクセルをきれいに降りた。
フリー195.92で1位だったものの、SPでの点差をあと3ポイント埋められず総合290.77でネイサン・チェンに次いで2位に終わった。