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ソフトバンクからまたも育成の星が。
曽根海成、今宮健太を「抜く」宣言。
text by
田尻耕太郎Kotaro Tajiri
photograph byKyodo News
posted2017/07/19 16:30
強肩を生かした好守と俊足が武器。昨季は、二軍で82試合に出場し、231打席に立って打率.244をマークした。
今宮さんを「抜く」と宣言した気概。
工藤公康監督は、曽根について次のように評した。
「ショートを守らせると、身のこなしが今宮に似ているね」
曽根に将来像を訊ねると、力強くこのように返してきた。
「自分の目標は今宮さんを抜くこと。負けないくらいの守備でアピールしたい。肩とスローイングの精度で特に勝負したいです」
今宮さんのように……と言わない気概がじつに頼もしい。目指すのは「第2の今宮」ではないのだ。
支配下登録を勝ち取ったものの、一軍デビューはまだ果たせていない。不甲斐なさに焦りもあった前半戦。だが、その中で掴んだフレッシュオールスターMVPの勲章が、またひとつ自信を取り戻すきっかけになったはずだ。