プロ野球列島改造論BACK NUMBER
プロ野球を2時間半制にすれば、
日本の少子化問題が一気に解決!?
text by
ダンカンDankan
photograph byKyodo News
posted2017/06/29 11:20
2017年5月21日のヤクルトvs.阪神。7回に、阪神が2死二、三塁、打者福留の場面で、ヤクルトの投手ルーキが投じた敬遠が暴投となり勝ち越しとなった。
サッカーはどうやっても2時間半ほどで試合が終わる。
……という具合に“野球本来のルール”に徹底的にこだわってきた俺が何故、野球の根本的なルールである9回を終了せずしてゲームセットとなる可能性のある「2時間半制」を支持するかというと……ズバリ「日本の将来のため」なのである。
例えば、サッカーのJリーグ。試合時間はほぼ決まっていますよね。
45分ハーフの前半・後半、間に15分のハーフタイムがあり、たとえ延長戦に突入したとしても15分ずつの前半後半、要するに最長でも45×2+15+15×2という小学校の高学年(?)でも計算が出来る135分、つまり2時間15分でカタがつくのです。
19時キックオフであれば、(怪我などのアクシデントが重ならなければ)21時15分にはおおよそ勝敗が決定しているわけだ。
一方、俺の“愛すべき野球”となると、雨で途中中止にでもならない限り、何があっても9回表までは戦うのがルールであり、それで決着がつかないとなると最大12回まで攻守を繰り広げ、その結果試合終了時間が23時を回り――などというのも決して珍しいことではない。
そして……日本の将来のため、プロ野球の長い試合時間を憂うという大問題は、実はここからはじまるのだ。
プロ野球が2時間半で終われば、子どもが生まれる!?
21時15分にサッカー観戦を終えた若いカップルは、終電までにまだ優に2時間はあるから、当然自然必然お酒でも一緒に……となるでしょう?
お酒が入れば若者同士気持ちが高揚もするでしょう!
そして、意気投合!!
やがて2人は結ばれ2人の間には可愛い赤ちゃんが……となっても何の不思議もないのです。
ところが、23時にゲームセットとなった野球の方となると「ねえ、一杯飲んでこうか?」「ゴメンなさい、行きたいけど私そろそろ終電が近いし、じゃお休みなさい!!」と彼女は駅に向かう人波の中に走って消えていくのだった……。
野球観戦の後、ここから何がはじまると言うんですか――!?