大学時代の恩師である指揮官は、安藤の成長に期待。

　浦和は今季から石原孝尚監督が指揮を執っている。INAC神戸レオネッサで優勝経験がある指揮官は攻撃的なサッカーを志向しているが、安藤の筑波大学の在学中、石原氏がサッカー部のコーチを務めていたという旧知の間柄でもある。

　それだけに指揮官も「彼女の経験、実力が今後の試合に向けてチームに貢献してくれると思っています。攻撃的なサッカーを目指しているので、たくさん点を取ってくれると思うし、周りの選手を使うのがうまいので、今いる選手が生きると思う。日本代表や海外での経験が若い選手やチームにプラスになると思うけど、彼女自身も成長できると思う」と、そのプレーに期待している。

　そして、「今は4-4-2で戦っていますが、もう少し前の選手たちが試合に出られるようなフォーメーションにもチャレンジしたいと思っています」と今後の展望も話している。

　ドイツで安藤が感じてきた戦いの厳しさと激しさ、勝敗へのこだわりといった日本サッカーに欠けるものを、どのように伝え、チームを変化させていけるのか。日本でもドイツでも数多くのタイトルを獲得してきた彼女にとって、今までとは違った大きなチャレンジになりそうだ。