沸騰! 日本サラブ列島BACK NUMBER
ルメールは馬の気持ちに騎乗する。
安田記念で、4週連続のGI勝利へ。
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byYuji Takahashi
posted2017/06/03 08:00
顔立ち、愛嬌ふくめ「かわいい」と人気のイスラボニータ。ちなみに「ボニータ」とはスペイン語で美しい、かわいいの意。
GIどころか重賞初挑戦のグレーターロンドン。
そして、7戦6勝2着1回とパーフェクトな戦績のグレーターロンドン。ルージュバックと同じ大竹正博調教師の管理馬である。死につながることもある蹄葉炎を患い1年ほど休養し、5連勝してここに来た。2週間前にソエが出て運動を休んだこともあり、直前まで出否が決まらなかったが、木曜日に出走決定が発表された。
GIはもちろん、重賞に出るのも初めてだが、飛び級で大仕事をやってのけても不思議ではない逸材だ。鞍上には、オークスを勝った姉ダイワエルシエーロの主戦だった福永祐一を配してきた。除外の可能性があることを承知のうえで依頼を受けた福永は、ダービーで悔しい思いをしたこともあり、期するものがあるはずだ。この馬が勝っても、いい物語になるような気がする。
香港の2頭も強いが、ホームでは簡単にはやられないだけの実力馬が揃った。
好レース必至だ。