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埼玉・花咲徳栄の野村佑希は化物か。
高校野球ミレニアム世代にまた1人。 

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小関順二

小関順二Junji Koseki

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photograph byAsahi Shimbun

posted2017/05/11 17:00

埼玉・花咲徳栄の野村佑希は化物か。高校野球ミレニアム世代にまた1人。<Number Web> photograph by Asahi Shimbun

先物買いは高校野球の楽しみのひとつである。野村佑希、また面白い選手がでてきた。

花咲徳栄はワンマンチームではないことも強み。

 日刊スポーツの記事にある通り、野村佑希を擁する花咲徳栄は5月20日からスタートする関東大会の1回戦で、清宮幸太郎(3年・一塁手)、野村大樹(2年・三塁手)を擁する早稲田実と対戦する。

 清宮はゴールデンウイーク中の練習試合で高校通算ホームランが92本に達し、野村大樹も34本まで伸ばしている。東京大会決勝の日大三戦では18時開始の神宮球場に2万人の観衆を集めて18-17という大乱戦を演じ、清宮は83、84号、野村は27、28号を記録。大谷翔平(日本ハム)クラスのスター性を発揮している。

 この早稲田実戦が野村佑希の試金石となることは間違いないが、それほど期待は裏切らないのではないか、と思っている。

 まず花咲徳栄は野村だけではなくスカウトの注目を集めるスラッガータイプの西川愛也(3年・一塁手)が3番、1、2番には好打・俊足の太刀岡蓮(3年・中堅手)、千丸剛(3年・二塁手)が名をつらね、5番以下にも勝負強い選手が控えている。ワンマンチームでないことが野村の精神的負担を軽くし、前にも書いたように打つ形をしっかり備えているのが強みだ。

関東大会も、やっぱり打高投低なのか。

 さて、今回の関東大会は花咲徳栄、早稲田実だけでなく、出場各校に評判の選手が揃っている。

 バッテリーは投手がセンバツでも活躍した丸山和郁(3年・前橋育英)、皆川喬涼(3年・前橋育英)、桜井周斗(3年・日大三)をはじめ、北浦竜次(3年・白鴎大足利)、佐野涼弥(2年・浦和学院)、川上鳳之(3年・専大松戸)、金成麗生(3年・日大三)、捕手は加藤翼(3年・作新学院)、大柿廉太郎(2年・健大高崎)、秋山拓海(3年・浦和学院)、福永奨(3年・横浜)という顔ぶれ。

 内野手は飯島大夢(3年・前橋育英)、安里樹羅(3年・健大高崎)、山下航汰(2年・健大高崎)、細川拓哉(2年・明秀学園日立)、家盛陽介(3年・浦和学院)、大西翔(3年・日大三)、齊藤大輝(2年・横浜)、外野手は鈴木萌斗(3年・作新学院)、秋智也(3年・白鴎大足利)、高山遼太郎(2年・健大高崎)、今井佑輔(2年・健大高崎)、蛭間拓哉(2年・浦和学院)、比留間海斗(3年・日大三)、増田珠(3年・横浜)と、やはり魅力ある顔ぶれが並んでいる。

 ここに野村佑希、西川愛也など花咲徳栄勢、清宮幸太郎、野村大樹など早稲田実勢が加わり、全国の流れと同様に若干の“打高投低”という傾向が見られる。この逸材の中にどんな選手が加わってくるのか、実はそれが一番の楽しみなのかもしれない。

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