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NBAプレイオフベスト8が激アツに!
セルティックス対ウィザーズに大注目。
text by
長澤壮太郎Sotaro Nagasawa
photograph byMaddie Meyer/Getty Images
posted2017/05/01 17:45
5月1日(日本時間)、東カンファレンスセミファイナル第1戦は、アイザイア・トーマスの活躍でセルティックスがウィザーズを下した。
共に強力なガード陣を備える両チーム。
お互い強力なバックコート(ガード陣)を武器に爆発的な攻撃力を特徴としているところも似ている。
セルティックスは得点源のアイザイア・トーマス、守備の要のエイブリー・ブラッドリー、ゲームメイクとフィジカルが強いスマートの3人がいる。
一方、ウィザーズはリーグを代表するPGのウォール、天性のシューターであるビール、シーズン途中加入のガード、ブランドン・ジェニングスで立ち向かう。
両チームともプレイオフの1戦目は、ガード陣の活躍で相手を負かしてきただけに、好対戦が期待できる。
エース・アイザイアの妹が交通事故で亡くなって……。
そしてまた、それぞれのチームに鼻っ柱の強い用心棒的な存在もいる。セルティックスには、ウォールと揉めたクラウダーがいて、ウィザーズには、双子の暴れん坊、モリス兄弟の片方マーキフがいる。
この2人は、チームのエースのためならどんな状況でも盾となって相手に向かっていく精神で闘う。
この対戦がおもしろくならないわけがない。
加えて、ひとつ述べておかなくてはいけないことがある。
セルティックスのエース、アイザイア・トーマスの妹が4月15日に車の事故によって亡くなった。
プレイオフ1戦目が始まる前日に起こってしまったこの悲劇で、アイザイアは悲しみの淵に沈んだ。セルティックスのメンバーは全員でエースを支え、HCのブラッド・スティーブンズも「必要であれば家族を優先するべき」とコメントをした。
それでも彼は、翌日からのブルズとのシリーズに出場する決断をし、見事に戦い抜いた。
6戦目で準決勝ラウンド進出を決めた直後、アイザイアは球団社長のエインジとアシスタントコーチのアレンと共に妹さんの葬儀が行われるタコマに飛行機で向かった。葬儀は土曜日29日に行われ、一行は翌日30日朝イチの飛行機でボストンに戻って午後1時のゲームに参加した。