#sotaronbaBACK NUMBER
NBAプレイオフベスト8が激アツに!
セルティックス対ウィザーズに大注目。
text by
長澤壮太郎Sotaro Nagasawa
photograph byMaddie Meyer/Getty Images
posted2017/05/01 17:45
5月1日(日本時間)、東カンファレンスセミファイナル第1戦は、アイザイア・トーマスの活躍でセルティックスがウィザーズを下した。
ロッカールーム間に警察官を配備する緊張状態に。
試合中にビールとスマートが接触し、ビールがテクニカルファールをもらう。
バチバチやりながらも、無事に試合は終わったかのように思えた。しかしその直後、コート中央でウォールとクラウダーが向き合って激しく口論を始め、クラウダーがウォールの鼻を小突き、両チームでもみ合いになった。試合後、ロッカールームに向かう裏の廊下でも揉めごとは収まらず、ロッカールームの間の通路に急遽5人の警官が配置されるまでの事態になった。
クラウダーはウィザーズに対し、「無理に強がってタフぶってる連中だ」とコメント。ウィザーズのウォールも「自分の領域を侵されたら手段を選ばない」と一歩も譲らない。
さらに1月24日の対戦では、ウィザーズの選手全員が全身黒づくめの喪服スタイルで会場入りをし、セルティックスを葬るというメッセージを込めて挑発した。
これらの経緯は全てレギュラーシーズンで起こったことであり、プレイオフでの因縁の歴史はまだない。プレイオフで彼らが最後に直接対決したのは1984年と33年も前である。
今シーズンの直接対決は2勝2敗の五分である。
彼らがこの1年でここまで意識しあうようになったのは、お互いが似た者同士であるからとも言える。
東地区を我がもの顔で牛耳っているのは、一目瞭然でクリーブランド・キャバリアーズである。キャバリアーズとその他のチームでは、歴然たる差があるのが現状だ。
その団子状態から抜け出せる力を付けてきたのがセルティックスとウィザーズである。
順位こそ1位と4位だが、セルティックスの53勝29敗に対してウィザーズは49勝33敗と大きな差もない。
さらに昨年12月3日以降の勝敗はお互いに43勝21敗と全く同じであり、ディフェンスのランキングもセルティックス4位、ウィザーズ5位と並んでいる。冒頭でも触れたが今シーズンの直接対決は2勝2敗で五分だ。
順位で見るより実力は拮抗しているのである。