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1頭マークは武豊の最も得意な展開。
天皇賞・春、一騎打ちの行方は?
 

text by

島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

PROFILE

photograph byYuji Takahashi

posted2017/04/29 08:00

1頭マークは武豊の最も得意な展開。天皇賞・春、一騎打ちの行方は?<Number Web> photograph by Yuji Takahashi

黒光りする馬体に王者の風格を漂わせるキタサンブラック(左)と、額のダイヤモンドが印象的なサトノダイヤモンド。さあ、決戦だ。

天皇賞・春が最強馬決定戦になるのはいつ以来か。

 春天が最強馬決定戦になったのは、メジロマックイーン対トウカイテイオーの「天下分け目の決戦」と言われた1992年以来ではないか。なんと、四半世紀ぶりのことだ。

「地の果てまで伸びて行くようだ」と岡部幸雄がパートナーのテイオーを讃えると、武は「こちらは天まで昇ります」とマックイーンを評し、対抗心を見せた。

 あのときは、2強による初対決だったことに加え、テイオーがデビュー以来負けなしの7戦全勝だったこともあり、「どちらかが負けてしまうなんて、信じられないし、もったいない」と思ってしまう、特別な戦いになろうとしていた。

 それに近いワクワクドキドキ感のある今年の印は、こうする。

◎キタサンブラック
○サトノダイヤモンド
▲シュヴァルグラン
△シャケトラ
×ゴールドアクター
注ラブラドライト

 '92年はマックイーンが勝ち、テイオーは5着に沈んだ。2強によるワンツーではなかったが、直線入口まで、マックイーンとテイオーの2頭が私たちの目を釘づけにし、流れる時間を支配していた。今週も、しびれるような3分10数秒を楽しみたい。

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キタサンブラック
サトノダイヤモンド
武豊

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