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リーチマイケル、代表復帰前の本心。
「ジェイミーはがっかりしたが……」
text by
村上晃一Koichi Murakami
photograph byKoichiro Matsui
posted2017/05/07 09:00
この6月に代表復帰を果たすと報道されているリーチマイケル。とはいえ辞退していた頃も彼の中には揺るがぬ信念があった。
'19年に最高のパフォーマンスをすることを考えて。
――今後の選手としてのプランを聞かせてください。
「東芝の調子が良くないのでTL後半戦はこれを上げ、来年のSRにつなげたい。そして、チーフスでプレーするのは'17年を最後にしようと考えています」
――'19年のW杯を目指すことは決意したのでしょうか。
「はい。'19年に最高のパフォーマンスをすることを考えての計画です。ただし、これは自分の勝手な考えです。選手を選ぶのはヘッドコーチですから」
――来年6月には、ニュージーランドに12年ぶりにブリティッシュ&アイリッシュライオンズ(全英・アイルランド代表)がやってきます。チーフスの一員としてライオンズと戦うチャンスです。日本代表に選出された場合、どちらを選びますか。
「そうなったら、ジェイミーと話さなくてはいけません。経験値を上げるなら世界トップ選手が集まるライオンズと戦うべきだと思いますが、自分だけでは決められない」
――ジョセフHCが、あなたを選ばない可能性もあります。
「そうなったら新たな目標を考えるかもしれません」
'15年もベスト4に行けた可能性はあった。
――例えば、外国ではどこかに興味はありますか。
「フランスには興味があります。ジョージ・スミス(サントリー)が、フランスは体も大きくてコンタクトも全然違う、と話していました。その中でどれくらい通用するかやってみたい。最高の場所でチャレンジし、課題を見つけ、それをモチベーションにトレーニングするのです。チーフスに入団する前、SRでは自分は通用しないと思っていました。だから必死にトレーニングした。1試合出てみると意外に通用して楽しくなった。'15年のW杯でも(強豪国を相手に)いいパフォーマンスができた。もっともっと高いところに行きたい。強くなりたいです」
――日本代表に復帰できた場合の目標は。
「'19年はベスト4に行きたい。十分にやれる可能性があります。'15年もスコットランド戦で勝ち点がとれていたらベスト4に行けた。準々決勝でオーストラリア代表に勝てたと思っています」