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自信のないドラ1と、自信満々のドラ2。
ロッテ、2大ルーキー投手の期待値は?
text by
永田遼太郎Ryotaro Nagata
photograph byKyodo News
posted2017/03/28 11:00
春季キャンプ中にロッテが今季の「青ユニフォーム」を発表した際には、酒居(左)と佐々木という期待のルーキーが並ぶことになった。
目指す「守り勝つ野球」のための「即戦力投手」。
昨年のドラフト会議前の話に戻る。
伊東監督は最優先の補強ポイントとして「即戦力投手」を希望した。
監督が目指す「守り勝つ」野球。それを1年間続けていくために、昨年の戦力ではまだ物足りない。そう感じたのだ。そのために獲得したのが佐々木千隼であり、酒居知史だった。
伊東監督は、今年の先発ローテーション争いについて次のように話す。
「今年は頭数が揃ってきたので、仮に誰かが悪かったとしても、すぐ誰かと入れ替えることも出来ますから、必ずしもこれで絶対に行かなければいけないわけではない。この戦い(開幕ローテーション争い)に敗れたとしても決して悲観することなく、自分の出番が必ず来ると思って準備をしてもらいたい」
この言葉を裏返すと、ドラフト1位の佐々木、2位の酒居の2人のルーキーが千葉ロッテ先発陣を活性化させたのは監督も認めているということだ。あとは結果で応えるのみ。
今年1月の新人合同自主トレで酒居が言った言葉が今でも筆者の脳裏にこびりついている。
「社会人卒は結果を出さないとクビを切られるというのは分かっています。僕の中でここ(プロ)は後がないところと捉えているので……」
きっと佐々木も同じ気持ちだろう。
3月31日、2017年のプロ野球が、そして2人にとっての最初のシーズンが幕を開ける。