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オリックス守備力アップのキーマン。
駿太は打球方向を読み切って守る。 

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米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

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photograph byKyodo News

posted2017/03/24 11:30

オリックス守備力アップのキーマン。駿太は打球方向を読み切って守る。<Number Web> photograph by Kyodo News

12球団屈指の守備力に、打力が追いついてくるか。プロ7年目の駿太にとって勝負のシーズンになる。

何とか守備を、143試合、フルで活かしたいんです。

 この他、試合の序盤なのか終盤なのか、球威は落ちてきているのかなど様々な要素を踏まえて打球を予測する。

「考えたらきりがないぐらい、ヒントはたくさんあるんです。自分が守備固めとして思ってきたことを、若い雄人や(武田)健吾とかに伝えていかなきゃいけないし、だからこそいつまでも守備固めでいたくない。僕がレギュラーになって、今までずっと僕がいた位置に雄人や健吾が来てくれたら嬉しい。守備のことだけは教えられるから。

 数年間、守備固めで出させてもらってきたからこそ感じたことというのはすごくあるので、何とかその守備を、143試合、フルで活かしたいんです。だから打ちたいし、レギュラーを獲りたい。自分の得意なところを活かすためにも、打たなきゃいけない。漠然とした『出たい』ではダメなんです」と強い決意がにじむ。

「守備も打撃も両方できる人がレギュラーで固定されているチームの方が強い。本気で勝ちたいし、今まで全然活躍できなかった分、その思いを全部ぶつけたい。それが今年なんです」

「燃えるかなと思って」と今年選んだ真っ赤なバッティンググラブに覚悟が宿る。

 オリックスのセンターは駿太。それが確立された時、チームは勝てるチームへと、一歩前進するに違いない。

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