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Vリーグの新制度ゴールデンセット。
最後の25点で全てが決まる緊張感!

posted2017/03/17 11:30

 
Vリーグの新制度ゴールデンセット。最後の25点で全てが決まる緊張感!<Number Web> photograph by Kyodo News

昨季の王者に輝いた豊田合成は、今年もレギュラーラウンドでは1位。ファイナルで待つ東レは何を考えているのだろうか。

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米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

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Kyodo News

 昨年10月に開幕したバレーボールの2016-17V・プレミアリーグは残すところ1週となった。

 レギュラーラウンドの上位6チームが「ファイナル6」を戦い、1位は直接ファイナルへ。2、3位チームがファイナル進出をかけて3月11、12日の2日間、「ファイナル3」を戦った。その結果、女子は久光製薬が日立を、男子は豊田合成がジェイテクトを破り、ファイナル進出を果たした。

 今回のファイナル3は、どのチームがどんな戦い方で勝つのかということに加え、日本で初めての「ゴールデンセット」が実施されるかどうかも注目された。結果的に、男子でそのゴールデンセットが行われた。

 ファイナル3は昨季まで1試合の一発勝負だったが、今季からは2日間にわたって2試合行い、セットカウントに関わらず、1勝1敗になった場合には、2試合目の試合後に25点制の「ゴールデンセット」を行い、そこで勝敗を決することとなった。

最後の最後まで結果がわからない面白さ。

 日本では初めて採用された方式ということで、ファイナル3が始まる前、日本人の監督や選手は「まだイメージができない」、「結局、日曜日(2日目)のコンディションがいい方が勝つことになるんじゃないか」、「2試合する必要はないと思う」など、戸惑いや懐疑的な声が聞かれた。

 一方、海外ではすでに採用されていたため、外国人の選手や監督にはあまり抵抗はなかったようだ。豊田合成のクリスティアンソン・アンディッシュ監督は、「最後のボールが落ちるまで誰にもどちらが勝つかわからない。その意味ではいいシステムだと思う。ただ、フェアかどうかはわからないが」と語っていた。

 確かに、2試合行って勝ち点やセット率で順位を決める場合、2試合目の途中で結果が出てしまい、残りのセットが消化セットになる可能性がある。その点、今回のシステムなら最後の最後まで結果はわからない。

【次ページ】 ゴールデンセットで、会場は興奮に包まれた。

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豊田合成
クリスティアンソン・アンディッシュ

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