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岡田武史とFC今治、JFLの壁に直面。
アマチュア最高峰は「2m」違う!

posted2017/03/10 07:00

 
岡田武史とFC今治、JFLの壁に直面。アマチュア最高峰は「2m」違う!<Number Web> photograph by Tsutomu Takasu

JFL昇格を勝ち取る過程で、岡田武史は何度も怒声を発してきた。目標のJ1まではあと3ディビジョン。その1つずつの壁は、想像以上に高い。

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二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

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Tsutomu Takasu

 もっと不機嫌かと思いきや、そうではなかった。

 全国地域サッカーチャンピオンズリーグを制して今季、JFLに昇格したFC今治は、3月5日の開幕戦で流経大ドラゴンズ龍ケ崎とアウェーで対戦。2-1とリードしながらも、逃げ切れずに初陣を2-2で引き分けた。スタンドで試合を観戦した岡田武史オーナーはサバサバした表情で報道陣の前に現れた。

「2-1になって危ないなとは思っていた。長いシーズンを考えれば、あのまま勝ってしまうよりは良かったんじゃないか」

 勝ち以上の価値。

 簡単には「勝ち点3」を奪えない実体験を得たことが何よりの価値なのだと、岡田の顔には書いてあった。

 JFLは企業チーム、Jリーグ入会を目指すチーム、地域のアマチュアクラブが混在する“アマチュア最高峰”の全国リーグ。J3参入を目指す今治は、競技成績の条件として4位以内かつ、Jリーグ百年構想クラブで上位2チームに入らなければならない。

 今季も2ステージ制を採用しており、ファーストステージ、セカンドステージいずれかを制することができれば2位以内が確定し、競技成績の条件をクリアすることになる。どちらかのステージを取って1年目でJ3参入を決めることができれば、今治にとって最良のシナリオとなる。

開幕2戦で、昨季のステージ王者と連戦。

 その最初のハードルが、開幕2連戦なのである。

 開幕戦の相手、流経大ドラゴンズは昨季のファーストステージ覇者だ。200人以上が在籍する流経大サッカー部内のBチームにあたり、入れ替わりや競争が激しいなかで「ドラゴンズ」のブランドを高めてきた。そして2戦目(3月12日)の相手、HondaFCはセカンドステージを勝ってチャンピオンシップも制した昨季の王者である。今治がこの2連戦でどんな戦いを見せるかが、今季を占うことになる。

【次ページ】 四国リーグと2m違うJFLの寄せ。

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